薬の量や副作用の確認も大切な介護の1つ

介護の仕事の1つとして訪問介護があり、その際に介護職員は利用者の自宅を訪問する。訪問介護を行うときは、薬の量にしっかり注意することも大切である。なぜなら、利用者のなかには自己判断から医師の指示を聞かずに薬の服薬量を減らしてしまう人もいるからだ。しかし、処方された薬は決まった量を飲まなくては、その薬効が十分に得られない。更に、数種類の薬を飲んでいる場合は、勘違いから同じ薬を何度も飲んでしまっているというケースも考えられる。介護職員は、訪問介護で訪れた際には残っている薬を確認したり、薬を飲んでいる姿を確認することが大切だ。そして、薬の量が減っていない場合や、逆に減りすぎている場合は、普段の飲み方を利用者に聞いて、誤った飲み方をしている場合は正しい飲み方を説明したうえで、念のために看護師や医師に相談しておこう。

また、薬を服用したあとは、副作用の出現にも注意を払う必要がある。その理由は、副作用には様々なタイプがあり、服用している本人も気がつかない可能性があるためだ。介護職員は、薬を服用したあとの利用者の体調に気を付けるようにしなければならない。副作用のなかには、足のふらつきや物忘れなど、一見すると副作用かどうかを判断することが難しい場合もある。また、うつの症状が出ることもあるため、会話をしている時に普段とは違うと感じたら、まずは医師の診察を促してみることも大切なことだ。介護職員は利用者と接する時間が長い分、薬による体調の異変に気を配る必要がある。このように、服薬介助は介護の仕事をするうえで欠かせない役割の1つのため、いろいろな知識を備えておくようにしよう。